古いモノが好きな人達ならば
「ファイヤーキング」
という名前を一度は聞いたことがあるだろう

ファイヤーキング(Fire King)は
アメリカのオハイオ州ランカスターに本社のあるガラス製造メーカー
アンカーホッキング社が製造していた
耐熱ガラスを使用した商品のブランドの1つ
1905年にホッキングクラス社が創設され
1937年にアンカーホッキンググラス社と変名
ファイヤーキングのロゴを使用した商品は1940年に製造が開始され1976年に終了している
尚、アンカーホッキング社は現在もガラス製造メーカーとして存在している

オーブンにも入れることができる
ホウケイ酸ガラスという耐熱ガラスを使用した
マグカップからカップ&ソーサー、ディナープレート、ボール、灰皿など
多岐に渡ったファイヤーキングブランドの全ての商品が
アメリカ国内の工場で製造されていた
代表的な商品の色であるジェダイの他に
ターコイズ(Turquoise)、アイボリー、ホワイト、アズライト(Azure-ite)、ピーチラスター、など
多岐に渡った色のラインが製造されており、更にデザインは多岐に渡る
また、丈夫な耐熱ガラスであるファイヤーキングは
レストランウェアーとしても製造され
分厚いマグカップやプレートなどがアメリカのダイナーやレストランで使用された
マグカップではスヌーピーなどのキャラクターや企業の広告を載せたものが多く製造されている
アンカーホッキング社は現在も存在しており
主に食品関係食器を販売している
http://www.anchorhocking.com/同じ世界最大級のガラス製品メーカー
アメリカ・ニューヨーク州に本社を置くコーニング社
熱の王様という意味でPYRO(熱い)とREX(王様)という
ギリシャ語とラテン語を掛け合わせた造語
調理や化学実験用の耐熱ガラス
「パイレックス」
も今現在、量販店、ホームセンターなどでも見ることができる

世にファイヤーキングコレクター
愛してやまない人々は非常に多い
なぜにこのような耐熱ミルクガラスに魅了された人たちが多いのか?
一般のガラス製品とは違う
まったく角のない
悪く言えばゴテゴテっと丸くボッテリ
形はいびつだが当たり障りの良い
ぬくもりと優しい使い心地
見た目の可愛らしさとは裏腹に
落としてもそう簡単には割れない耐久性
恐ろしく豊富にそろった
ポップでパステルなカラーやプリント
そんな理由が上げられるだろう
当時、アメリカの日常にはファイヤーキングが
レストランや家庭でもごくあたりまえに使われていました
そんな時代に浸りながら使うファイヤーキング
生産を終えた今でも、アメリカはもとより
日本でもたくさんのコレクターに愛され
アンティークショップ
ちょいとアメリカンな雑貨屋に行けば
非常によく売られているのを目にすることが出来ます

このファイヤーキングというブランドの
最も凄い普通のアンティークともっとも違う点は
なによりも現在市場に出回る数の多さだ
1940年に製造が開始され1976年に終了したにもかかわらず
デッドストック未使用品が
素人目から観れば
現代品、新品と間違えるほどの数が棚に並んでいる
しかも数が多いわりには非常に価格が高い
高いがプレミアというほど手が届かない額面でもなく
一個3000円~5000円と
手が届きやすい価格であることも人気を後押ししている
なので最初に誰もが手にするのは
生産数も多く価格も手頃でポピュラーなアイテム
ファイヤーキングの代名詞
マグカップであろう

Dハンドル ホワイト
基本的にレギュラーマグとえばこのDハンドルマグ
ハンドルの形がDの形に似ている事からそう呼ばれている
ミルクグラスなホワイト
非常に多く流通していたアイテムなので値段ももっとも手頃
一般市場価格は3000円~
ヤフオク相場は1000円~2000円程度
ヤフオクにて安いとこばかり狙って
500円~ぐらいで集めました

Dハンドル ジェダイ
Jade-ite
ジェード、ジェダイト、ジェードイット
主にはジェダイと言われる
ファイヤーキングといえばジェダイと言われるほど
ファイヤーキングの代表格でもあり、その名の通り美しい翡翠色、英語でジェダイト
バリエーショ ンも豊富で生産量も多く
一般家庭にもジェダイがもっとも浸透しており
レストラン、学校、教会、軍隊にいたるまで使われていたそうです

このパステルなグリーンなんだかブルーなんだか
エメラルドグリーン、ヒスイのなんとも例えられない色合い
なにより「ジェダイ」ってのが
もちろんあの「騎士」を総仏とさせてかっこいいですね
基本的に私はこのジェダイカラーを軸に集めています
一般市場相場は5000円~
私は当然ヤフオクで2000円以下で購入

ショートマグ
1977年以降に造られた大きめのスープカップのようなこのタイプ
Dハンドルは
W10.4×Ф8.2×H8.5 cm
重さ:250g
容量:250cc
と容量が満杯で250cc
普通に8分目程度で注ぐと220cc程度と少なく
このショートマグはファイヤーキングマグ
最大容量を誇るキンバリー300ccに次ぐ295cc
W10.5×Ф7.7×H10.3 cm
重さ:265g
容量:295cc
http://store.shopping.yahoo.co.jp/antique-depot/form-mug1.htmlたっぷり飲める大きめサイズのマグです

DURALEX デュラレックス デミタスカップ
ファイヤーキングではありませんが
フェデラル ウエストフィールド グラスベイク マッキー等
多くあるガラス食器メーカーの一つ
フランスのデュラレックス
どこの雑貨屋にも極当たり前に売っている
ウオーターグラス
ピカルディーなどは
カフェなどでよく見かけることが出きますね

マグの底にはバックスタンプ、刻印がうたれており
時代によって様々な種類が存在します
http://www.dealer-ship.com/goods/condition.htmhttp://www.ilovefireking.com/stamp.htmレア度も刻印によりけりです
ジェダイDハンドルマグには大まかにわけて2種類存在し
レギュラーマグと
画像一番手前のフラットボトムマグ
レギュラーの物にくらべると、ボトムの部分が平にカットされた形状
レギュラーより少し分厚くポッテリしており
古い物の方がポッテリ度が高い傾向がある
一見みんな同じような形状かと思いきや
高さも厚さもパーティングラインや
ハンドルの形状と取り付け位置までみんなバラバラ
同じDハンドルでもみんなに個性がある

ブレッド&バタープレート
パイ・サラダプレート
ディナープレート
マグだけではなく
食器の種類も非常に多い
オーブンウエア、カスター
エッグカップ、スキレット、ボール
ミルクピッチャー
ジュエリーボックスから灰皿にいたるまで存在する

知り合いで
コンビニやスーパーで買った食べ物、惣菜
菓子や酒のツマミにいたるまで
すべての食物は必ず食器に移してから食べるという
金は自分の食欲の為、自分自身に使うものだと
すべての給料や貯金を豪快に食品に金をつぎ込むいうコダワリを持つ男がいた
近年、使い捨ての紙皿、発泡スチロールトレイは非常に便利ではあるが
やっぱり食べるものを乗せる飾る
食器は重要だと思う
皿が違えば味違うというがやっぱぜんぜん気分が変わりますよ
アンティークだけど
そこまでレアではない
比較的どこにでも売っている手頃な価格で
日常で使える非常に頑丈な器ってのが
ファイヤーキングのミソ

ベリーボウル
中野のブロードウエイで購入
一枚1800円が半額で900円で購入
その後ファイヤーキング専門店に行ったら
一枚4000円以上のタグがついてた

まぁ
当たり前の日常の食事に
ちょっとだけお洒落で
やさしい温もりを与えてくれる
ファイヤーキング
あなたのデスクの手元にお一つおいかがですか?
テーマ:洋食器 - ジャンル:趣味・実用
- 2010/01/07(木) 08:39:32|
- アンティーク
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-
| コメント:2
イイですよねージェダイ:-)
俺もファイヤーキング買うならやっぱこの色だなー。
是非ジェダイマスターになって下さい。
古いガラスも素敵ですが、食器とかグラスとか全部、アルミにしたいって思ったことありませんか?
インダストリアルな感じというか、荒廃した世界観というか、刑務所的な感じというか。笑
一時期やってたことがあったんですが、女子にドン引きされてやめました。なんと情けない
今度揃えるなら木ですネ。
Kuksaっていうフィンランドのマグカップがあるんですが、オススメです。
結構値が張るのと、意外と入手しづらいのと、一個一個形が違うのとで、数は持ってないのですが、主にアウトドア用として使ってます。
これがバックパックから吊るしたりしてると絵になるんですわ。
くるみを割って手入れしたりとか、面白いですよ。
一生モノです。
- 2010/01/07(木) 22:30:17 |
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- xatta #-
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