今回はミラーのお話
東京の麻布十番にブルックランズという
シングル、カフェレーサー系のショップがある
今は通信販売のみの対応で
店舗としては機能していないが
ショップとしてオープンしていた当時は
足しげく通った

カスタムショップではなく
オリジナルパーツ、英国からの取り寄せパーツ
シングルカスタムパーツの販売のみの
ブティック販売方式

魅力的なパーツがセンスよく飾られていた
私はちょうどGB250クラブマンを手に入れたところで
カフェレーサーに興味を持ち始めたころ
店長の佐伯さんはとてもしゃべりやすい人で
色々と学ぶことがあった
ミラーはなにを使うの?と聞かれた際
バイクショップで見かけたナポレオンという
汎用品のミラーをと答えた
それはあまりよくないよ
このミラーの方がシンプルでかっこいいと薦められたのが
スタジアムタイプミラーだ
クラシックな丸くシンプルな構造
ステーは内側に折りたたむことができ
ミラー部分は微妙に角度を変え視界を調整できた
MADE IN ENGLANDという刻印に一目ぼれし即購入した
その時購入したスタジアムタイプミラーは
GBでの車との接触事故で割れて
ステーはグニャリと曲がってしまった
今はミラー部分を取り替えて
曲がったステーのままW650の左に伏せてとりつけてある
その後ヤフーオークションにて
2本セットでスタジアムタイプミラーを手に入れる
このうちの一本は今も大事にコレクションケースに入れてある
もう一本はSRからW650と付け替え今も右メインミラーを勤めている
スタジアム社は
ヘルメット、ゴーグル、ミラーなどを生産していた英国の会社
スタジアムバーエンドミラーは英国バイクに多く使われた

スタジアムミラーは現在でも多くレプリカなどが作られており
それぞれ形状が異なっている
違いを見ていこう
オリジナルは人気が高くスタジアムの刻印が入ったミラーは高値がつく

私は現在2本持っている
ビンセント乗りの方からもらったものとヤフオクで手に入れたものだ

STADIUM MADE IN ENGLANDとステー部とミラーに刻印が入っている
ミラーの周りは白いゴム樹脂で覆われていて可動はしない
取り付け部分のネジはマイナスネジ
このネジをはずすとミラー内部に入り込んでもう一度閉めこむのは大変らしい
スタジアム社はその後生産ライセンスをハルシオン社に譲り
現在もハルシオンゴーグルやハルシオン製スタジアムミラーが市場に出回っている
ハルシオン製スタジアムミラーは丸型角型
バーエンド用とハンドル用があり
前期と後期で刻印、形状が少し異なる

このミラーは所有していなくネットからの転載
ハルシオンの一番最初、もしくは初期のミラーと思われる
樹脂がオリジナルと一緒で半透明、微妙な調整はできない
マイナスネジで刻印がない

ハルシオン製スタジアムミラー
恐らく生産時期的に前期
MADE IN ENGLANDと小さな刻印がステー部分にあり
スタジアムオリジナルのようにミラー部分に刻印はない
またミラー部分は角度を調整できる

ハルシオン製スタジアムミラー
恐らく後期
MADE IN ENGLANDの刻印のフォントが違い大きくなっている
ミラー部分は完全固定式となっている

同じハルシオン製スタジアムミラー、刻印のフォントがまったく異なる

ミラーの淵、黒い樹脂、ミラーを押し込むと微妙に角度を変えられ視界を調整できる
ハルシオンミラー前期のみの仕様

ネジのサイズも異なる前期が英国インチで後期がミリ規格
やはり総合的に見ても一昔前にに生まれた前期のほうが作りが巧妙だ
時代の流れによりコストなどの制約により部分部分オミットされているのはゆがめない
モノ全てにつながるアンティーク理論だなぁ

現在もっとも手に入りやすいのがこのオフィシャル製スタジアムラウンドミラー
言うまでもなく刻印なし、ステーのボルト固定なしと作りが簡易だ
奥深いミラーのマニアックな世界
実はまだ続く
次回ミラーDIYのお話
テーマ:パーツ - ジャンル:車・バイク
- 2008/06/17(火) 20:14:16|
- バイクライフ
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