アンティークとカフェな旅と
ジウジアーロとデロリアン からのつづきです
これで完結
フランス~イギリスで買ってきた
アンティークのヘルスメーターのお話
フランス旅行で有名な骨董街ではほとんどアンティークは購入せず
ほとんどはこういった市場、マーケット周りをして買いあさってきました

ほぼ毎週行われています
ここは宿を借りているヌイ市近くで行われたマーケット

ここの人たちからすると
いらないモノ、ガラクタなわけなんですが
私から見ると全てがお宝に見えます
あっちの人はかなりいい加減な値段のつけ方してるので
最初は日本人な顔つきみてとんでもない金額を掲示してきたりする
しばらく見回っていると
雨が降ってきたかなりすごい夕立
みんな店じまいし始める
ここがチャンス!とばかりに交渉に走る
「これいくら?」と聞くともう店主はまったくこっち見ずに
適当に「あぁ1ユーロ」と言う
これは?「1ユーロ」これは「1ユーロ」
適当にこれ全部でいくら?っていったらやっぱ「1ユーロ」と・・・
商品片付けながらそう言うので1ユーロ渡して買ってきた
かなり大量に色んなものをゲット
全部で日本円にして1000円かそんなもんだろう安い
そんな中1ユーロ(約150~160円)で買ってきた
モノの一つがこれ 「ヘルスメーター」

お世話になっている家のお母さんに聞くと文字盤はフランス語で表記されていないという
アメリカじゃないかねぇと言っていた
なんだアメリカ製かよ・・・ちょっとガッカリ
こんな重いものよく持って帰ってきたなぁ
飛行機にヘルスメーター持ち込む人もなかなかいないだろう
そんなこんなで遥々日本にやってきたこの体重計
このままだとあんまかっこよくないので
リペアすることにします

とりあえず分解

この黒色はあんま好きじゃないので思い切って剥がして地の金属色を活かすことにします
剥離剤つけてまつこと10分ペリペリ剥がしていきます

ホームセンターで買ってきた凸凹ゴムシートを型どおり切って貼り付け

メーター部も綺麗に清掃
上の丸いダイヤルで針を微調整します、ちなみに毎回載る度に針の位置がずれてしまう・・・
そんな使えないとこがいいんです

クリア部品は普通アクリル材でできてたりするんですが
これはガラス製です、ここらあたり昔を感じさせる丁寧な作りですね

地の鉄色を活かしたモダンなヘルスメーターになりました
今は少し錆が出ていい感じにやれてます
メーター前部に社名なのか「KRUPS」という表記があります
どこの会社なのか検索をかけてみました

どうやら現在でも実在しているらしく
コーヒーメーカーなどを作っている会社で
アメリカ製かと思われましたがドイツ製でした



コーヒーメーカーはいいんですが
googleの画像検索でいやに見覚えのあるものが検索されてるんです

これ映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で出てきた
家庭用原子炉「MR.FUSION」じゃぁ・・・
なぜ「KRUPS」検索に・・・

バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンリアに取り付けられている
この白い煙突状の機械、「MR.FUSION」映画の中では
生ゴミでもなんでもプルトニウムに匹敵する電気量に変換する家庭用原子炉

実はこの「MR.FUSION」のプロップ作製に使われた大元の物体は・・・

世界初の電動コーヒーグラインダーを販売したドイツ「KRUPS社」
の1970年製コーヒーグラインダー「223-A」なのです!
ってかコーヒー豆確認丸窓をロゴにしただけで
ツマミも受け皿もそんまんまですね・・・
結構身近にあるものが映画の中で使われてるもんです
ちなみにデロリアンを操縦していたリモコン

ベースはわが日本の双葉電子工業のラジコン用のコントローラー

LED表示器やスイッチを付けていかにも風にしているがほとんどそのまんまだ
フレックスキャパシター(時限転移装置)のレプリカなんかも販売されている

内蔵されたランプの発光ギミックも搭載、これでタイムトラベルできないのは言うまでもない
とまぁ
昔々・・・
遠くはドイツで作られたヘルスメーターが
人の手を渡りフランスで使われ
ゴミも同然なこのガラクタを一人の日本人が1ユーロで手に入れ
海を渡り日本にやってきて
綺麗に直されもう少し世の為暮らしの為に働く・・・
私の大好きな映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
で使われていたメーカーで
私の大好きなジウジアーロデザインのデロリアンに搭載されていたモノと
偶然同じメーカーなんて
こんな何の変哲もない体重計のメーカー
実は映画の中で大活躍
いい話じゃぁないですか
そんなことを考えつつ
今日もたいして正確じゃない
ヘルスメーターで体重を量るのです
テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2008/06/28(土) 01:10:41|
- アンティーク
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